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川端康成の愛した店

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銀座というところは、「誰それという有名人が足しげく通っていた」という老舗が、もうそういった類の店だけで数知れないくらい存在します。
しかしその中でも屈指のもののひとつといえるのが、銀座キャンドル本店。
誰あろう、日本人初のノーベル文学賞受賞者、川端康成(1899~1972)が通い詰めていた洋食屋です。
銀座キャンドルの創業は戦後まもない1950年なのですが、川端はその頃から既に店に顔を出していて、ノーベル賞を受賞した後(ちなみに受賞は1968年です)も、最晩年にいたるまで、気の置けない仲間とこの店で、食事や会話を楽しんでいたそうです。
ちなみにその気の置けない仲間の中にも一人えらい大物がいました。
三島由紀夫です。
もちろん生前のことですからまだ例の大騒動を起こす前のことなわけですが、当時既に常人ならざるオーラを放っていて、明らかにただものではなかった、人には話せないオフレコの逸話がたくさん残っている、と今の店主は語っているそうです。
オフレコだという以上残念ながら聞いても教えてくれないでしょうが。
この店の名物は、チキンバスケット1510円。
フライドチキン、揚げたパン、フライドポテトなどがもりあわせになったもので、ビールやワインを傾けながらこれをつつくのが、創業当初はたいそうハイカラで画期的であったそうです。
今でこそどこのファミレスでもファーストフードでも当たり前にありますが、そもそも1950年当時には、手でつつくという食事のスタイル自体が珍しかったのだそうで。
こんなうんちくの語れる楽しいディナーに、女性を連れて行ってみませんか?