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鰻は健康にいいのですよ

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明治から昭和前半にかけての歌人で、また精神科医としてもその名を知られる、斎藤茂吉という人物がいます(ちなみに、最近亡くなった有名な小説家・北杜夫は彼の次男にあたります)。
彼はウナギが大好物でした。
ウナギに関する歌だけで、三十と二首残っているそうです。
「ゆふぐれし 机のまへに ひとり居りて 鰻を食ふは 楽しかりけり」といったぐあい。
ちなみに有名な斎藤茂吉の「日記」というのがあるのですが(いちおう日記ですが、もはやそれ自体が文学作品として高く評価されています)、そこにも出てきます。
鰻には神秘的な力が宿っているのだそうです。
さて、その茂吉が足しげく通っていた鰻の名店が、銀座にあります。
銀座「竹葉亭本店」。
江戸末期、慶応年間に創業したという老舗です。
もっとも江戸時代には侍の刀を預かる場所に併設された茶屋(留守居茶屋といいました)で、鰻を提供し始めたのは明治からのことだそうですが。
斎藤茂吉は愉快な人物で、長男(斎藤茂太。
この人も、父親や弟には負けますが、いっぱしの随筆家として名を知られていました)がのちの奥さんと見合いをしたとき、見合い相手の女性が緊張のあまり鰻を(見合いは竹葉亭で行われました。
おそらく茂吉の趣味で)残したのを見て、「それを私にちょうだい」と言って食べてしまったそうです。
さて、竹葉亭本店、気になるご予算ですが、昼のコース料理が7350円から。
夜のご予算は、一万円以上からとなっております。
女性をもてなすのに、こんな風格を感じることのできるお店も候補にあげておくのもよいでしょう。